top of page

"Rosbacher Basketball Coaching Conference"

とは…

ドイツの飲料メーカー “ロスバッハ” がスポンサーであり、トーステン・ロイブルコーチをはじめ、海外でも実績のあるコーチが講師を務めるコーチングクリニック。

講師の御紹介

​Torsten Loibl

ケムニッツ99ers ヘッドコーチ
(ドイツプロAリーグ)
トヨタ自動車アルバルク

 ヘッドコーチ
(2006-2008)


第6回JBLスーパーリーグ優勝
(06-07シーズン)
第82回オールジャパン優勝
(06-07シーズン)
JBLコーチ・オブ・ザ・イヤー(2007)

​トーステン・ロイブル

​Scott Berry

KMMモチベーションコーチ

(アメリカ)
ディキンソン・ステイト大学

ヘッドコーチ
(2003-2007)


アメリカ(NAIA D1)NWAACC優勝(2002)


NWAACC

コーチ・オブ・ザ・イヤー
(2001,2002)

​スコット・ベリー

​Dr.Heiko Rauchmaul

ライプチヒ大学(ドイツ)

スポーツ学部教授

 

スポーツ科学者


ライプチヒ大学にて国際バスケットボールコーチングコース講座を指導

​ハイコ・ラウフマル

​Dr.Mikio Kato

埼玉県加藤整形外科 理事長
日本体育協会認定

スポーツドクター


日本バスケットボール協会

医科学研究員


2006FIBAバスケットボール

世界選手権ファイナルラウンド

救護担当メディカルディマネージャー

​加藤 幹雄

​クリニックレポート

検索
  • 執筆者の写真overseas4

2日目4時限目「スポーツでの怪我予防(膝の障害)身体に負担の少ないジャンプトレーニング」講師:加藤幹雄レポート担当:柴田 雅章 元指導員

加藤整形外科の加藤幹雄先生に講習して頂きました。今回のテーマは「スポーツでの怪我予防(膝の故障)身体に負担の少ないジャンプトレーニング」です。その中でも今回は「前十字靱帯の損傷(ACL)」の予防法を聞かせていただけました。

 まず最初にスポーツの重要性として、スポーツは健康を守る大切な文化だとおっしゃっていました。現代ほど運動・運動器の重要性を叫ばれている時代はないという事でした。しかし、運動をする以上、ケガをする可能性はなくなりません。楽しく、そして安全な予防を大切にしてスポーツに取り組めるようにしていきましょう。

 前十字靱帯の損傷は、バスケットで起こるケガの中で意外に頻度が高く、重いケガになります。損傷をしてしまうと、スポーツの継続が難しくなってしまうそうです。特に女性の割合が多く、手術しても完治するとは限らないケガとのことです。ケガの発症の事例として、

■膝が内側に曲がってしまう ■体重が後ろにかかってしまう ■軽度屈曲 ■体幹のズレが多く関節の柔らかい人

が切れやすい事から、外傷から起こる事より動作の時に起こる事が全体の3割以上(60~80%)を占めているそうです。7~11月(練習での負荷が高まり、身体に疲れがたまっている時期)にかけて、ケガが起こりやすいそうです。

 予防には、身体の使い方が重要だとおっしゃっていました。その身体の使い方として、8つのチェックポイントを挙げていました。トレーニングをする際にも注意しましょう。

1、膝を内側に向けない    2、つま先と膝の向きが同じ    3、膝を柔らかく    4、着地時に音を立てない 5、前後のズレがないように(姿勢)    6、左右のズレがないように    7、素早く次のジャンプが出来る体勢    8、深く曲げる

 身体の使い方に注意して、回数よりも正確にストレッチやトレーニングを行う事を重要視されていました。やり方を間違えると返って逆効果になってしまったり、効果のない事になってしまうので、注意しましょう。

 予防のためのトレーニングについては、 1、筋力をつける    2、バランス能力の向上    3、ジャンプトレーニング   4、スキルトレーニング(実戦への対応)

というように、4段階に分けて負荷を高めていくと良いそうです。特に体幹トレーニングは効果があるとのことです。ハムストリングスの筋力アップも欠かせないそうです。  ジャンプトレーニングのメニューもいくつか紹介していただけました。

1、タックジャンプ    2、ウィールジャンプ    3、前後両足ジャンプ    4、スクワットジャンプ    5、コーンジャンプ    6、180度ジャンプ 7、その場バウンディング    8、シザースジャンプ    9、バウンディング    10、片足ホップジャンプ    11、前方片足ジャンプ    12、Xホップ

の12種類をご紹介していました。トレーニングをする際の注意点ですが、疲れていない時(身体をコントロール出来る時)に行うようにしてください。疲れている時に行うと、部分的な意識が薄れて体勢等悪くなり、膝に負担をかけてしまう事があるので、十分注意しましょう。

 予防トレーニングをする事で、明らかにケガの割合の減少効果があるそうです。さらに統計的に、シンスプリント、疲労骨折、ジャンパー膝にも効果があるそうです。

 トレーニングを始める時期としては、ゴールデンエイジから行い始めると良いそうです。男の子は12才、女の子は11才以前から行いましょう。正確に行う事を忘れないでください。

 加藤先生からのまとめとして、トレーニングの負荷を考えながらメニュー構成をとの事でした。出来るだけ(可能な限り)予防に努めて、スポーツ選手が健全な生活を送れるようにすることを、指導者の方々へお伝えしたかったのだと思います。

 今回この講習を受けてみて、スポーツにケガはつきものかと思いますが、予防する事は可能な限り出来ると思いました。指導者として、ケガをした事でチャンスを失う事がないように、皆さんもスポーツ選手がベストパフォーマンスを常に発揮できるような状態で居られるよう、アプローチしていきましょう。

閲覧数:96回

最新記事

すべて表示

2日目 2時限目「バスケットボールにおける 技術と能力の向上」 講師:トーステン・ロイブル レポート担当:板橋 勇斗指導員

バスケットボールにはSkill<技術>と共にAbility<能力>が必要になってきます。Skill<技術>はあるが、ミスが起きてしまう。それは、ほとんどがAbility<能力>の欠如によるものだとトースティン・ロイブル氏は開口一番におっしゃっていました。 そこでトースティン・ロイブル氏は、各スキルに対し必要になってくるアビリティーを紹介してくれました。 1.PASSING <PASSINGに必要

2日目 1時限目「コオーディネーション能力を鍛える バスケ型ゲーム“リトルゲーム”の実演」

7/10の1時限目の講義で紹介された「マイナーゲーム」の実例や写真です。御参考になればと思っています。詳しい内容などは7/10の1時限目をご覧ください。 ■リング救出 *ルール(説明)  与えられたスペース内でリング(この時はフラフープを利用)を回し、リングが倒れる前に壁をタッチし戻り、また回すゲームです。何人かで協力し、スペース内にあるリングが一つでも倒れない様に壁タッチから早く戻ってこれた者か

bottom of page