バスケットボールにはSkill<技術>と共にAbility<能力>が必要になってきます。Skill<技術>はあるが、ミスが起きてしまう。それは、ほとんどがAbility<能力>の欠如によるものだとトースティン・ロイブル氏は開口一番におっしゃっていました。
そこでトースティン・ロイブル氏は、各スキルに対し必要になってくるアビリティーを紹介してくれました。
1.PASSING
<PASSINGに必要とされる能力>
■Differencing:識別能力(遠近感、力の加減)
■Coupling:いろいろな動作を同時に行う
■Reaction:反応
○味方との間合い
①2人1組でエンドラインとウイングに並びます。
②エンドラインのパッサーはその場でボールポジションムーブメント(ワイプ⇒頭の上から左右へ移動・リップ⇒膝の下から左右へ移動)を行います。
③レシーバーは5歩以上の距離をあけてから折り返し、ボールミートします。
④パッサーは、必ずオンサイドからプッシュパスで行いパスは10回ほどで行っていました。
○頂点パス
①頂点をリング下のプレイヤー(1人)とし、ウイングに2人の形からスタートします。
②ウイングはパスを出したら頂点へ、頂点はパスが来た方と反対のウイングにパスします。
③パスは必ずオンサイドからのパスで行う。
*カテゴリーやレベルが高くなれば、DFのプレッシャー、間合いが激しくなりチェストパスだとマークマンの手に引っかけれらてしまうため。
○クイックパス
①ボールミートからのストップはクイックストップ。
②レシーバーはボールミートする。(5歩の距離を維持する)
③パッサーがパスの強弱をコントロールし、5歩の距離を維持する。
○スイングパス(パス&ランを意識し、パスした後にその場で留まってしまう習慣を無くすドリル)
①ウィングからのリターンパスに対して、トップの選手は2ガードポジションまでフラッシュしてパスを受ける。
②トップの選手がドライブをしたら、ウィングはフレアカットかキックバックで5歩以上の距離を維持する。
2.LAY UP
<LAY UPに必要とされる能力>
■Quickness:敏捷性
■Orientation:空間認知
○ラダートレーニング
まず、素早い回転力を生む事が大切!そのため歩幅を、最初は小さく、段々と大きく。
①1マス、1歩
②1マス、1歩 印がある場所は2歩(状況が変わったら素早く対応)
③1マス、1歩 マスが少しずつ大きくなっていく(歩幅は変わるが、回転数を変えてはいけない)
④ボールを真上に上げてからラダーを行い、最後はボールをキャッチする。
○レイアップシュート
フルスピードの状況で自分の位置を把握する。そして手と足の動きを同時に行い、最後はシュートのコントロールをする。
*2人1組で、シュートに行く選手がフリースローラインの延長線上を越えたらパスを出すことがポイント。
3.SHOOTING
<SHOOTINGに必要とされる能力>
■Balance:バランス
■Coupling:いろいろな動作を同時に行う
■Differencing:識別能力(遠近感、力の加減)
○片足シューティング
①右利きの人は左足、左利きの人は右足の状態でリングに背を向けます。
②上体が倒れている状態なので素早く起こし、後ろにキックバックしてシュート。
○基本姿勢の獲得
このドリルは、Orientation:空間認知が重要になってきます。
①長台が均等に設置されているので、その長台の上で基本姿勢をとります。
②長台の上からボールを真上に投げ上げ、ボールが落ちてくる前に、次の長台に移りボールをキャッチする。
○シューティングバトル
①パッサーの位置は2ガードポジション、シューターはゴール下。
②シューターはエルボー付近にあるコーンを回って、2P、3Pを交互に打ちます。
*何本打つかより、どのようにして打つかのほうが重要。だらだら30本打つより、ゲームスピードの中で10本打つ方がより効果的である。
4.REBOUND
<REBOUNDに必要とされる能力>
■Orientation:空間認知
■Jumping:ジャンプ力
○リバウンド このドリルでは、Orientation:空間認知、Reaction:反応、Differencing:識別能力(遠近感、力の加減)が重要になってきます。 ①2人1組になり、ボールをボードに向かって投げ、素早く反対を向いてもう一人が出したパスをキャッチし、リターンパスを出します。 ②そしてまた反対を向き、ボードから跳ね返ってきたボールをキャッチします。
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